展覧会概要

日本伝統の木工芸技術は古代から今日に至るまで脈々と受け継がれ、私たちの身の回りの箪笥や箱、家具にも使われています。著名な正倉院には多くの木製の宝物があり、珍貴な素材を惜しげもなく使い、技術の粋を尽くした繊細かつ華麗な工芸品が私たちの目を楽しませてくれます。
本展覧会では、そうした日本最高峰の木工芸に注目し、その「技」と「心」を引き継いでいる木工藝家・須田賢司氏の作品を通じて、そこに至る日本の木工の歴史をはじめ、伝統の指物から総合芸術たる「木工藝」へと昇華させた工芸の最先端の世界を紹介します。また制作の舞台裏も紹介し、精緻な木工作品を生みだす背景にも迫ります。ぜひ会場にて清雅な工芸の世界をご覧ください。

2019年8月2日(金)~9月20日(金)
GALLERY A4(ギャラリー エー クワッド)
〒136-0075 東京都江東区新砂 1-1-1 竹中工務店1F
開催時間
10:00~18:00(最終日は17:00まで)
休館
日曜・祝日、8月10日(土)~ 8月18日(日)
入館
無料
公益財団法人竹中育英会
公益財団法人ギャラリー エー クワッド
公益財団法人竹中大工道具館
群馬県甘楽町、公益社団法人日本工芸会
お問合せ
ギャラリー エー クワッド事務局 http://www.a-quad.jp
Tel:03-6660-6011
E-mail:gallery@a-quad.jp
チラシ A4サイズ・PDF形式のチラシがダウンロードできますチラシリンク(PDFファイル・約1.6MB)
主な展示品
御蔵島桑とシカモアの小箪笥「桑の道」
御蔵島桑とシカモアの小箪笥「桑の道」
楝・楓拭漆賀奈目二階棚「阿布知乃多奈」
梻拭漆長方箱
栃拭漆嵌装箱「月映え」
楓造箱「ゑりいし」
会場写真
■会場の様子(動画)
プロフィール
須田賢司(木工藝家)
1954年、祖父・須田桑月から続く木工芸家に生まれる。1973年から父・須田桑翠に師事し、指物技法を習得。母方の祖父からは漆芸を学ぶ。2010年紫綬褒章受章、2014年重要無形文化財「木工芸」保持者(人間国宝)に認定。現在、群馬県甘楽町に工房を構える。ニュージーランドやスウェーデン、デンマークでのワークショップ等、海外文化交流にも力を注ぐ。
写真:©Hiroaki Fukuda
関連イベント

■人間国宝 須田賢司によるギャラリートーク
須田氏に作品の見どころをはじめ、普段あまり聞くことのない製作の舞台裏(道具、仕上げ材料、指物仕口など)についてお話しいただきます。

①2019年8月2日(金)14:00~15:00
②2019年8月23日(金)14:00~15:00
須田賢司(木工藝家、重要無形文化財「木工芸」保持者)
ギャラリー エー クワッド
参加
無料
各回20名、申込不要(先着順)

■講演会「木工の歴史と作品-指物師から工藝作家へ-」
伝統的な指物師から近代の工藝作家へと展開する木工史を辿り、その流れから須田賢司氏の作品や仕事の特色、現在の「工藝」の姿を語ります。

2019年8月23日(金)18:30~20:00
小泉和子(家具道具室内史学会長)
須田賢司(木工藝家、重要無形文化財「木工芸」保持者)
竹中工務店東京本店2階Aホール
参加
無料
100名、要事前申込(先着順)
ギャラリー エー クワッド公式サイト(http://www.a-quad.jp)の申込フォームよりお申込ください。