ワールド・ウッド・デーは、世界中から多分野の専門家や職人やアーティストが集まり、木材と持続可能な環境を促進する多文化的なイベントです。


2010年より国際木文化学会(International Wood Culture Society)が、木は環境にやさしくて再生可能なバイオマテリアルであり、持続可能な地球にとても重要な資源であることを呼びかけるため、文化的記念イベント「ワールド・ウッド・デー (World Wood Day)」(以下WWD)を毎年3月21日に開催するようにはじめました。2013 年、国連は世界で森林や樹木に対する意識を高める記念日として、3月21日を「国際森林デー」(International Day of Forests)に制定したため、2013年より毎年WWDイベントも「国際森林デー」を共に記念し、世界各地で開催しています。今年初めてWWDが日本の各地で開催されることとなりました。
※各地でのイベントについてはWWD公式サイト
をご確認ください。

 

当館では7月31日(木)~8月2日(土)の期間、「“大工と大工道具”国際フォーラム」と題して、日本の誇る「木文化(もくぶんか)」を大工と大工仕事及び木造建築等を通して国内外へ木文化情報を発信する各種イベントを開催いたします。館内の常設展示に加え、講演会、実演、体験、ワークショップ、見学ツアーの各種企画を通して、参加者の皆様に体験的に世界と日本の木文化を学んでいただきます。
※講演、実演は原則英語で行われますが、お気軽にご参加ください。


主催・共催:国際木文化学会/日本木文化学会/公益財団法人竹中大工道具館/ワールド・ウッド・デー基金会
協賛・協力:削ろう会

当館イベント

■講演会「世界の鉋・鉋四大文化圏」
人類は地球上の森林から木材資源を得て、木造建築、木製家具、木工芸品を木工具を使って作り出してきました。これらの木工品の仕上げ面の品質を大きく左右する木工具が「鉋」です。
世界で使用されているこの重要な鉋を、鉋台の形状、材質と鉋削りの方法の三点で分類を行うと、アメリカ式、ドイツ式、中国式、日本式の四種類に分類できます。この世界鉋四大文化圏について、そして世界的にも顕著な独自性を持った日本の鉋と卓越した木工職人の鉋削りの技の秘訣を科学的なアプローチを交えて紹介します。

演題
「世界の鉋・鉋四大文化圏」
講演会講師
山下晃功(島根大学名誉教授)
日時
2025年7月31日(木)10:00~12:00
場所
当館1F多目的ホール
参加費
無料
定員
先着 50名
申込締切
先着順のため、定員になり次第、終了となります。
キャンセルが出た場合、予約専用サイトが再度、申込み可能な状態になります。
申込方法
<こちら>からお申込みください。
  ■世界の大工職人による大工道具の紹介と実演
各国の大工による伝統的な木工技術や道具の使い方の実演を行います。
※実演は英語で行われますが、お気軽にご参加ください。
オーストリア屋根ふき
森の木から骨組みの梁まで
ノルウェー鉋
海外の日本建築
車輪づくり
対象
どなたでもご参加いただけます
開催日
2025年8月1日(金)
時間
10:00〜12:00・13:30〜16:00の間のお好きな時間
場所
地下2階木工室
参加費
無料
申込み
不要 ※混雑状況により入場制限を行う場合がございます。


実演スケジュール:
*英語でのご案内はこちら➡︎

  ■日本の大工職人による実演・体験
日本の大工による鉋の薄削り実演や鉋削り体験を行います。
さらに古代の大工道具・ヤリガンナの実演もご覧いただけます。
※動きやすい服装でご参加ください。サンダル履き等、ケガの恐れのある服装でのご参加はご遠慮いただいております。
削ろう会
ヤリガンナ
削り華
対象
どなたでもご参加いただけます
開催日
2025年8月2日(土)
時間
10:00〜12:00・13:00〜14:00の間のお好きな時間
場所
地下2階木工室
参加費
無料
申込み
不要 ※混雑状況により入場制限を行う場合がございます。


実演スケジュール:
*英語でのご案内はこちら➡︎