[日時]2018年11月17日(土)10:00~12:00 13:00~15:00
[会場]竹中大工道具館内特設会場

身近な素材を使って家を造る。自然とともに人が暮らすとはどういうことなのだろう。今回は、前回の稲刈りにつづいて、実際に家を造る技術について、ワークショップを通して体験してみました。

まずは、監修者である国立民族学博物館の佐藤浩司先生に家を造るとはどういう事なのか?ということをそもそも家って何なのか?という次元からお話しいただきました。自然にある身近な素材をゴミを出さないで利用することをブリコラージュの思想を使って説明しました。というと少し難しいお話に聞こえますが、実は簡単。目から鱗のお話でした。

「地球上のどこにでもある空気と水だけで家を造るにはどうしたらいいでしょう?」いつの間にか硬い頭が少しづつほぐされてきます。

つづいてマラプの家の再現を担当した宮大工の菅野勝友さんに日本の家のつくり方とどう違うのかをご説明頂きました。東南アジアでは多種多様な自然素材があります。それをどうやって上手に使いこなしているのか。製材した材料しか見ることがない今、丸太を斫ってつくっていく技やいろいろな仕上げについてもお話頂きました。

さぁ本日のメインイベント屋根葺きの始まりです。今回使うのは、もちろん前回WSで刈った稲藁です。

私たちは、お米を収穫するために稲を育てます。藁を得るために稲を育てる人はいません。お米をとった後は、コンバインで裁断して飼料にします。ですけど、その間に屋根として使えたら・・

ちょっと前まで、藁は縄などの生活必需品としていろいろな使われ方をしてきました。ほんとうは屋根材としては弱い材料なので、日本で使われるのは稀ですが、外国では今もそういう使い方をする地域があります。今回は、そんなことをインドネシア流の葺き方と併せて学んでみようという試みでした。

とはいえ、はじまってしまえば作業に熱中するばかり。小一時間ほどで、屋根の片面が葺きあがりました。

子どもは小屋が大好きです。日本の葺き方とちがって、インドネシアの葺き方では屋根が薄くてできるので、ちょこっと開ければすぐに窓が出来ます。

今日知り合った仲間と記念撮影!

午前の部の皆さまです。

午後の部の皆さまです。

皆さまそれぞれになにか持ち帰ることが出来たでしょうか。身近な自然を感じて頂けたら幸いです。

 

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